たくさんの作家さんにも協力してもらった天狗食堂。
今回はイベント内企画「天狗面プロジェクト」をご紹介します。

天狗食堂をやるにあたって、自分の作品のみの展示ではまだまだ力不足ではないか、
と思った訳なんです。そこで、バリバリ活動されてる作家さんになんとか絡んでもらえないかと思い
「天狗面プロジェクト」を思い立ちました。企画自体はシンプルで、塗装前の天狗面を渡して
思い思いのカスタムをして頂くというもの。

ベースのお面をどうするか考えまして、最終的には福島にあります「デコ屋敷」さんで作られている
張子の天狗面を選びました。デコ屋敷さんは民芸村みたいな所で、製造も販売もしています。
以前から気になっていた為、見学も含めて実際に行って来ました。

震災後のごたごたで、やっと来客向けのお店を再オープンしたぐらいの時期で、
色々厳しい状況にもあるようでした。しかし長く受け継がれて来た技術をベースに
革新的な作品を作ることまで考えておられて、とてもワクワクしたことを覚えております。

さて、そんなデコ屋敷さんの少し個性的な天狗面は作りがとてもしっかりしており、
カスタムベースに使うには少し贅沢なほどでした。しかし作家さんの力で、新しい命を
吹き込まれたようなおもしろかっこいい面がたくさん生まれました。最高です。

おそらく普通の感じの面を作る人はあまりいないだろうと思い、とてもプレーンなカラス天狗を作りました。
ただそのままでは芸がないとおもいまして、裏側に鼻高天狗を仕込みました。故に「うらおもてんぐ」。
説明しないと見てもらえないという罠。天井からぶらさげて、裏も表も見えるようにすべきでした。

■てんぐアート 「うらおもてんぐ」

てんぐと言えば、キリっとした表情で厳しい性格の妖怪と思われがちですが、それはイタリア人が全員ナンパ好きと思われてるのと同じで、全員が全員そういうわけではありません。この「ぴろぴろてんぐ」は天狗界の宴会担当。お調子者で、おつもふざけてばかりいます。木の上から厳しく悪い人間を監視している天狗の後ろから「ぴーっ!」と驚かしていつも大天狗様に怒られてばかりです。
※妖怪や怪獣好きな方ということもあって、とてもいい具合のゆるさとかっこよさがある面でした。

さんがっつさん 「ぴろぴろてんぐ」

できるかぎり天狗に寄せてみた、だるま。
※展示中、一番ラブリーだったと思います。唯一子供が怖がらない天狗面。

山田るまさん 「山田るまのおめん」

「この道をまんまる太った真っ白いウサギが通らなかったかい?」
紳士を装ったオオカミがキミを狙っているよ。
※もはや天狗ではない。ですが、天狗が狼男になるという状況を想像すると
少しいい感じがします。天狗のクリーチャー化とは思いつきませんでした。
写真をちゃんと撮れてませんでしたが、裏側の革製の帯がやたらかっこよかったです。

おがわこうへいさん 「オオカミ男爵」

子供の頃、でっかくてかけっこ速くて木登りもスルスルする自分は「てんぐ」かも…と思ってました。
大人になったら「びじんなてんぐ」かアン・ルイスになれると思ってたけど、そうでもなかったので
これをかぶったら好いんじゃないかなって。
※あまりにりっぱなアフロの為、壁にかけての展示は不可能。最終的にペットボトルに被せるという
方法を思いつくまでは、そっと置かせて頂きました。かわいい、だけど、ちょっとコワイw

江戸川ズルさん 「びじんてんぐ」

となり町にある天狗山。山奥に俺の秘密の特訓場がある。でも、最近視線を感じるんだ。
俺の秘密特訓、見られているのか?いや、気のせいだな…。
※もうこの面の周辺だけ、違う世界の様に思えました。ワールド感が独特でですね〜、いいですね〜w
そして凸凹さんが運営に関わっている、「凸凹ジャンボリー」が今週末から開催です! ぜひ!!

オノダエミさん 「秘密の特訓場」

いくつかあったアイデアのうち、いちばん間違った感じのあるのを選びました。
いろいろ間違っていると思います。
※黒い(おそらく黒人さん)天狗とは! 国籍の違う天狗様というアイデアはいつかパクりたいと思っています。

田中良平さん 「天狗ブラザー」

発想の源は、文字通り“見る角度を変える”ということです。
西欧のカーニバルに現れそうなお面になりました。
※面を受け取ったときのインパクトがハンパなかったです。
発送もすごいけど、クオリティ技術力、抜群でした。

そんなピコピコさんに会えるのが「大怪獣サロン」。毎週水曜日は中野にゴー!

ぴこぴこさん 「横天狗」

いろいろややこしい世の中だけど私が嗅ぎわけちゃうから大丈夫!
※ずるい。そしてこいつはジッと見てるとなんだかどんどん飛び出して見えますw
ちなみに現在デザインフェスタギャラリーで開催中の「さささ展」にて再度展示中!

ハヤシダシュウイチさん 「鼻先案内人」

うかれたおじいさん。街のひょうきんもの。
冬は赤い帽子になってサンタさんになってうかれる。
※作家さんのテイストがとても奇麗に出ていて、癒されます。
あ、二重だったw 細かい〜w

そんなイケシタさんが主催の新しいプロジェクト「PLANTER」もよろしくお願いします。

イケシタコウヨウさん 「うかれさん」

山に棲む妖怪としてのイメージの強い天狗だが川に棲む「川天狗」というものもいる。 東京西多摩郡小河内村(奥多摩町)の多摩川に大畑淵という大きな淵があり、昔はそこに川天狗が棲んでいて一人静かに岩に座っていたという。悪さはせずに熱病の薬として、ミミズを煎じて飲むことを村人に教えたという。その他、神奈川県津久井郡、埼玉県秩父市でも「川天狗」の名の妖怪が伝わっている。 今回は川に棲む妖怪の代表「河童」のイメージを「天狗」にのせ、両方の属性を持つ妖怪として「河天狗」として製作してみた。
※実際に飾られたり、売られているようなテイスト。とてもかっこいい面でした。

しげおか秀満さん 「河天狗」

ほわほわっと羊毛と毛糸で包まれたテングさん。悪メルヘンちっく。
※製作中の色々なトラブル、お察しします。これまた世界観がおもしろい
女性ならではの作品だったと思います。

nattu;nさん 「tengu of flower」

昭和六十三年、長野県の山村で、下校途中の少年が忽然と姿を消した。その十年後、少年は突如、十年前と変わらぬ姿で現れた。彼には十年間の記憶がなかったが、自らを「常若丸」と称し、顔には天狗面を付けており、いかなる時も外そうとしなかった。ある晩、両親が無理にその面を剥がしたところ、少年は「あふこともなみだに浮ぶわが身には 死なぬ薬も何にかはせむ」とつぶやき、見る間に老いて死んでしまったという。これは、その時の面と伝わっている。
※ゴシックで迫力ある天狗様。あご部分はなく、上の歯があります。こんな面が似合うお店を来週開店させる
薔薇十字団さん。カフェギャラリー「幻行ってみてはいかがでしょうか。

薔薇十字団さん 「伝 天狗小僧常若所有 猿田彦面」

おおむかしにいた大きな大きな天狗が山になりました。その山の上にある天狗のお地蔵さんにお参りにゆく妖怪は多いようです。百鬼夜行絵巻の赤い妖怪も天狗さんとは赤いものつながりだけあって時々お参りにいくようです。
※天狗様が山になって、という設定が昔話風でとてもいいです。かわいい赤いやつはダッチョという妖怪です。

氷厘亭氷泉さん 「天狗化山遊妲腸」

寿司屋を日々営業していると、それはそれは綺麗な魚介類と遭遇することが多々ございます。それは、そのものが芸術的なものばかり。ウロコ、骨、目玉、歯、どれをとっても捨てるには勿体ないものばかり。そんな魚介類のパーツを数週間かけて乾燥させて天狗のお面に仕立てました。魚介類や海への日頃の感謝の気持ちをたっぷりと詰め込んだそんな天狗のお面です。
※展示場所を提供していただいた、酢飯屋の大将岡田さんの作った奇怪な面。すべて魚介類。本物。そのためでしょうか、とても海を感じさせる匂いがね〜。毎日ファブリーズを浴びせかけておられました。ご苦労様でした。

岡田大介さん 「海天狗」

自分の面も含めて全15面。
これだけのカスタム天狗面が集まることってそんなにないと思います。
次回同じ企画にするかは分かりませんが、これを越えられる様な企画を
考えたいと思います。難しいですけど!!

ということで、まとめその2、終わります。